近所の浄土宗のお寺(世田谷区弦巻)に、変わった灯籠があります。
高さ2m50cmくらいの大きな灯籠です。
善導寺型灯籠といいます。
京都中京区に浄土宗知恩院派の善導寺というお寺があり、
ここの方丈庭園にある灯籠を模したことから、善導寺型灯籠と
呼ばれています。
九州の久留米にも同じく善導寺というお寺があります。
こちらは浄土宗の大本山で、京都の善導寺の本家筋のようです。
永禄年間(1558〜1569)に久留米の善導寺の然誉清善
和尚という方が京都に開山したのが京都の善導寺だそうです。
京都の灯籠の火袋には、茶碗、炭斗、火鉢、茶釜、柄杓、五徳
といった茶席に使用する道具が彫られていて、茶人の間にはやった
そうです。
弦巻のお寺の灯籠にも本家のものとは、違うようですが、
やはり、茶道具が彫られています。
茶釜
五徳
茶碗
火袋の下の中台には

マークが彫られていますが、
江戸時代に作られた京都の本家の物には 扇子のような台形の模様が、
彫られているので、時代とともに変わって行ったのでしょうか?
元祖、京都善導寺の灯籠です。
いろいろ調べてようやく見つけました。
写真:河合哲雄さん:
善導寺釈迦三尊石仏より,お借りしました。ありがとうございました。
≪ 裕 ≫